アメリカの大銀行がデリヴァティヴで巨額損失とか
ほ-れごらんなさい。報じられるところによれば、アメリカの大手銀行、JPモルガンが、日本円にして1,600億円にものぼる巨額損失を出した、という。同銀行の規模では、その屋台骨をゆるがすほどの損失金額ではない、とのことだが、過去の慎重で確実な同社の実績からは手痛い失敗で、どちらかと言えば心理的な影響の方が大きいのだろう。
同社は、手法に誤りがあった、と言っているようだが、違う。そもそも、デリヴァティヴによる私的財産の運用自体にあやまりがあった。過去の成功は運がよかった、今回の失敗は予想に使った確率がはずれて、運が悪かったにすぎない。
これにより、アメリカでは、ボルカー・ルールとやらによる銀行規制の実施が確実になり、これをうけて株価が暴落、とか。
もっとも、アメリカの株価は、リーマン・ショック前まで回復した、と言っているが、これはむしろ、リーマン・ショック前のバブル状態に戻った、というべきだ。危い。
アメリカ政府は、金融工学の失敗による損失をうけた金融機関を、公的資金で救済し、その穴埋めを一般勤労者からの徴税で行うという誤りをおかしている。実物経済は、これでは回復するわけがない。一般勤労者は、なんとなく釈然としない、と感じてウオール街でデモなど起こしつつも、その理論的根拠を理解していないため、いまひとつパンチがきかない。
一時的に株価が下がっても、ボルカー・ルールによる銀行規制の実施こそ、経済安定のための正しい道、と拝察するが。
(拙ブログ、「どう考えてもおかしいアメリカの経済学」をご参照ください。左の「バックナンバー」をクリック、2009年10月をクリックのこと。)
(了)
| 固定リンク
| コメント (0)
| トラックバック (0)


最近のコメント